No.245 甲和あいあいクラブ会報 2021年10月号

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実りの秋

実りの秋の到来です。

この季節になると、早朝のピーンと張りつめた冷たい空気の中を、どこからともなくモズの威嚇声が聞こえてくる。

(雀の声をチュンチュンとすると、それに濁点を加えてヂュン!ヂュン!強く短く鳴く。場合によってはギュン!ギュン!と聞こえるかもしれない)

東北の田舎出身の私には、モズの威嚇声を聞くと、そちこちに点在した刈り取ったばかりの稲を天日干し(架掛け)している田園が原風景として鮮やかに蘇ります。

たおやかな秋海棠
たおやかな秋海棠

秋はまた、静けさの中に虫の声が一斉に聞こえ出し、心穏やかな瞬間を味わえる季節でもあります。

虫の鳴き声といえば、世界の中で草むらの虫の鳴き声が聞こえる民族は日本人とポリネシア人だけだということを知っていましたか?

1980年代後半に、日本の医学者がひょんな出来事からこの事実を発見し研究したようですが、要約すると、ほとんどの民族は、耳から入る虫の鳴き声を主に右脳(音楽脳)で処理し、その結果、雑音として判断し邪魔な音として対応、場合によっては聞こえない事にしてしまう。

一方、日本人は左脳(言語脳)で処理することで声として判断するためにしっかり聴き取るという違いがあるようです。

(この左右どちらの脳で処理するようになるかは、生まれてから大人になる過程での文化的背景に大きく影響を受けるようだとのことです。)

新しい研究内容であることや、研究のユニークな判断手法に異なる意見もあるようですが、現実に起きた事象からひも解いていった考察そのものには好感が持てます。

それにしても、季節に叙情的彩りを与えてくれる虫たちの声が雑音として分類され心が揺れ動かないなんて、何とも勿体ない話です。

長く目を楽しませてくれるアベリア
長く目を楽しませてくれるアベリア

ちなみに日本には230種にも及ぶ鳴く虫がいるそうですが、妙なる鳴き声との遭遇に付加価値を見出せる日本人に生まれて良かったと考えることにしましょう。

折しも10月1日に、コロナウィルスによる緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が一斉に解除されました。

この行政措置は、長期間重く垂れこめた暗雲を払拭する自由の香りを運んで来てくれたような錯覚を覚えます。

しかし現代人に突き付けられたコロナ禍という難題に対し、私達は危機が過ぎたので安全とか、白か黒かに物事を単純化する思考とは明らかに異なる次元で応戦し続ける生活スタイルに変異する必要があります。

行政措置がどうあろうと、これからも一年半以上の長きに及んだ警戒心を緩めることなく毎日を過ごしていきましょう。

甲和あいあいクラブ  会長 永洞進一郎

 

 

感動ノート No.14

(辻さん提供)

=体の姿勢、心の姿勢=

姿勢はとても大切です。

歩く姿勢、立つ姿勢、座る姿勢。美しい姿勢に感動することもあります。

スポーツや武道、また芸術活動も姿勢がとても大切と言われます。

美しい姿勢には、無駄がありません。

体の姿勢は、目に見えるものですから、姿勢が悪いと、相手に対する印象も悪くなります。

体の姿勢を美しくすることにより、好感度アップ!する事が出来ます。

姿勢は、体だけではありません。

心の姿勢もあります。

畦に沿って咲く曼殊沙華
畦に沿って咲く曼殊沙華

こちらは、目に見えないだけあって、わかりにくいこと、この上もありません。

なにしろ、自分自身では見えないのですから。

心の姿勢は、他人の心の姿勢を見て直していくしかありません。

あの人のここがいけないから自分は気を付けよう、これはまずいから、自分はやらないようにしょう。

他人を見て、自分の心の姿勢を正しく保つようにするしかないのです。

心の姿勢を正しく保つためには、他者から謙虚に学ぶことが必要です。
他者から学び、自分の心の姿勢をよりよくするのです。

心の姿勢の良い人を見つけることもいいでしょう。

反面教師です。

その人と同じことを心がければ、自分の心の姿勢も自然と良くなるものです。

あなたは心の姿勢の師匠を持っていますか?

アサガオ
アサガオ

つい先日高速道のガードの下を先ゆく妙齢のご婦人御二方の後ろ姿に出会いました。

二人ともあいあいクラブ初期からの役員さんでした。はっきりあの二人である事に気が付きました。長年の姿勢は治らないのでしょう。

二人の会話はもう手に取るようにわかりました。

二人ともカラオケ同好会に参加され、仲の良さはいつも感心させられていました。

人を傷付けない、思いやり、優しさを充分に備えたお二人さんです。

このノートを書き進めていくうちに私の心の師匠はこの二人に決めました。

益さんと、進藤さんよろしくお願いいたします。

 

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俳句同好会 第239号

溽暑      鶴原美都子

溽暑なり語の抽斗の重きこと

終い湯に雨音止みてチチロ鳴く

膝痛も終の友とし秋に入る

パラ選手精魂の汗うつくしき

片陰にシニア女の意地通す

アフガンの子等に一本の鉛筆を

銀木犀黄泉の母への思い馳せ

蜩や今日も堪えたと声かぎり

カンパニュラ  若松道朗

切通し息あがる先にカンパニュラ(蛍袋)

風涼し川面に溶ける茜雲

たますだれ褪せず健気に庭照らす

川原に去りゆく夏の叫び声

白山菊雫を抱いて登山道

つばくらめメビウスの輪のごと川面舞う

尾根すじは霧にたゆたうあきあかね

秋隣り決意辿りて単独行

三峰山     小池芳子

参道の上り下りや三峰山

霊気受け三峰山の滝流れ

今年またあちらこちらで秋の虫

秩父湖の川面を照らす紅葉映え

道行けば香り豊かにキンモクセイ

笛太鼓     石樵公子

金木犀香り乗せ来る笛太鼓

夏草や花あるものに枯葉剤

白百合は風に揺られてなお凛々し

糞カズラ草木を拒み天を衝く

滑らかにブロック渡る青蜥蜴

秋彼岸廃屋の墓香煙る

草取りが一番落ち着く母がいる

風鈴を収めて広し窓辺かな

芙容咲く古寺守る祖父母あり

白粉花路地に植えた覚えなし

残り華     辻丕子

健気にも主無き家の残り華

花が咲き実が成り主の胃を満たす

カマキリ    辻升人

カマキリが私の今日を鷲掴み

また一歩ゆっくり焦るな蝸牛

顔の皴幾年味わう水の冷たさ

今七日蝉の仰臥の正しさよ

七頁人ならだれにもあるページ

砂埃戦車が通る蟻の道

孤独なる蟻の未来も道半ば

あの桜今枯れ果てて葉がひらり

いよいよ新型コロナの緊急事態宣言も明日解除されるとのこと。
ワクチン接種もあいあいクラブの皆さんは既に済んでいることと思いますがまだまだ油断は出来ないことでしょう。
二回摂取した人も感染してしまったとの報道も聞こえています。
同好会の皆さん、句材は日常生活の中に溢れています。
しっかり見据えて、己を省みるチャンスです。・・・・・辻

 

9月期の実績と10月期の予定

 

9月期の実績と10月期の予定
9月期の実績と10月期の予定

 

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