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【特殊詐欺の注意喚起】
以前の会報で一度特殊詐欺について取り上げましたが、警察庁の統計データによれば、過去4年間で被害件数が急増しています。
2023年の1月から11月までの被害件数は、過去最高の水準に達しているようです(12月度は未集計)。
NHKの首都圏ネットワークで2018年から毎日放送している<ストップ詐欺被害!私はだまされない>で、様々な詐欺の手口を紹介しています。
しかし、特殊詐欺被害が減少するどころか増加傾向にあるのは一体どういうことでしょうか?

昨年は11カ月だけをみても、被害件数で17,254件、被害金額で382.3億円です。
この統計データをざっくりと説明しますと、毎日50人が詐欺に引っ掛かり、1人当たりの被害金額は平均で228万円です。
そして被害者の87%は65歳以上の高齢者で、さらにそのうち76%は女性という驚くべき結果となっています。
【電話は留守番電話にしよう】
被害に遭うきっかけの9割近くがたった一本の電話で、これが被害者を生み出しています。(残りの1割は携帯などへの詐欺メールやはがき、封書)
これは本当に深刻な状況です。
電話がきっかけとなることから、埼玉県、千葉県、長野県などでは、
一旦留守電で電話を受け、内容によって必要な場合にのみ折り返すという対策が奨励されています。
実際に数万世帯がこの方法を採用しており、被害件数は40%~50%ほどに減少しているとのことで、何も対応しない場合に比してその効果は絶大と言えますが、それでもまだ半数の人々が詐欺に遭っています。
その理由として、留守電に設定しているにも関わらず、うっかり電話に出てしまい対応してしまうケースが90%を超えています。

詐欺の電話に出てしまうと、相手は詐欺を仕掛けるプロであり、こちらは無防備な状態です。
手品師と同じく、詐欺犯は緊急・重要な要件を装い、こちらの注意を一瞬で引きつけます。
また、大手電話会社や警察関連など、実在する事業者や機関の名称を騙って信用させます。
中でも警察などの権力を行使できる機関の名称は、こちらの思考を停止させやすいため、特に注意が必要です。
電話はコミュニケーションの重要な手段ですが、現代がもたらした特殊詐欺という大きな波が消えるまでは、運用方法を見直し、賢明に対応することが求められます。
「私は絶対大丈夫」と思っている方、是非一度考えてみてください。
あなたはプロの手品師の手品を見抜くことができますか?
感動ノート No.42
(俳句同好会 辻さんご提供)
= 俳句で妻との関係再確認 =
「ここはどこあなたはだあれ大花野」
川崎市の元小学校長、小山正見さん(74)は、認知症になった妻を俳句に詠んだ。36句を収める句集「大花野」を昨年2月に刊行した。
妻の邦子さん(74)の言動に違和感を抱いたのは2012年の秋だった。
食材の買い物を頼まれて、帰宅して渡そうとすると、「なんで買ってきたの」と怪訝な顔をされた。
川崎市に転居して間もない時期で「ここでは暮らしていけない」などと不安を訴えるようになった。
大学病院の物忘れ外来を受診し、アルツハイマー型認知症と診断され投薬も始まった。
それでも最初は一人で通院でき、料理や身の回りのことなど、日常生活に大きな支障はなかった。

正見さんは俳句教育に力を入れ、東京都江東区の小学校長を定年になった後も区教委の相談員や俳句教育推進員を続けていた。
邦子さんとは小学校教員を目指す大学時代に交際を始め、24歳で結婚。
二人の子が生まれた後に邦子さんは教壇を降りたが、生活協同組合活動に熱心に取り組むなど社交的だった。
主治医からは「進行は緩やか」と言われたが、出来ないことは増えて行った。
出先で切符が見つからなくなる。
夫婦の交換ノートの文字は徐々に乱れ、数年でやめた。
17年ごろには、仕事中の正見さんに何度も電話してくるようになった。
「つい怒鳴る虐待に違いなき暮れ」
あなたは怒るけど私の方が苦しいのよと邦子さんは言った。
「荒梅雨の花に水やる君といて」
雨天なのに普段通り水やりをする妻、やがて徘徊が始まった。
20年、所属する「梓」俳句会で創刊10周年記念の作品募集があった。

自分にとって今一番切実なこと、妻のことを初めて詠もうと決めた。
その20句が第一席に選ばれ、出版に結びついた。
「“あなたのは”とばかり訊く妻さくらんぼ」
食事を用意しても邦子さんは“あなたのは”と繰り返して食べない。
幾分かのいらだちと共に句にした。
が、この句に寄せられた読者の感想を読み、別の見方が出来ることに気づいた。
「思いやりの言葉だったんですね。妻はずっと私を気にかけてくれていたんだ」
句集名の「大花野」は秋の季語。
寒い冬を前に、色とりどりの花が咲く野原に、認知症の人の心を投影しているようにも読める。
子さんは昨年10月、グループホームに入った。
「認知症は人間が壊れていくわけじゃない、ものの見方が違ってきただけ。句を読んで妻との関係が見直せた。一緒に人生を過ごしてきてよかったなと思う」
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百歳 三山喜代
獅子舞に嚙まれて百歳見えて来た
長寿へと無病息災どんど焼
玉砂利を足裏に集め初詣
箒目の美しき禅寺初雀
声変わりしたる子の手にお年玉
三ヶ日五体の捻をゆるめけり
世の雑事 鶴原美都子
木枯らしに吹き荒らされて世の雑事
凍て星よ戦火の地では瞬くな
能登の大地震列島に警告を
拍子木の心地よき音や年暮るる
切り干や寒の恵みをもらいけり
冬うらら追い越されてもいい我が歩幅
柿落葉 若松道朗
生涯の記憶刻むか柿落葉
凍てる地に修羅を呼び出す砲撃の音
熱情を秘めてすっくと冬木立
塾生の夕餉を急ぐ背に月煌々
寒暁の川面にふわり鷺の舞う
冬枯れもどこ吹く風とユリオピス
布団 石樵公子
冬の夜干した布団で夢現
初めての制服姿春待つ孫
軒下の紅梅早や満開に
被災地へ届けてあげたい七草粥
愛猫の面影探す冬の梅
門松は父と同じに松竹梅

龍の雲 小池芳子
大晦日龍の雲が元旦へ
愛犬が食事欲しげに冬の夕
那須高原二台の旅に冬夕日
宿に着く間もなくしての能登の地震
眼裏 辻丕子
豆炭と練炭眼裏幼き日
眼裏に残りしその名浦島小
眼裏に残りし洪水一ノ関
亡き人の思いで語る冬の朝
元旦や一年ぶりの墓参り
来る年も生きてみようかひっそりと
皸 辻升人
皸の母から貰う目玉焼き
黄泉の世にきっとある筈青い空
冬山に人棲み人泣き人笑う
一日歩いた足が湯たんぽ欲しがる
冬満月明るく豊かに天の喝采
*
難読文字
地震=ナイと読みます
砲撃=この場合ツツと読みます
夢現=ユメウツツと読みます
皸=アカギレです
箒目=ホウキメと読みます
美=この場合ハシキと読みます
捻=ネジです
今月は思いもよらず三山さんが参加してくれました。
句会場は四人の参加で一寸寂しかったんですが、久しぶりの四十句でした。
百歳が見えてきた三山さん、句歴の長さと言葉の在庫はさすがです、恐れ入りました
箒目の美しき禅寺初雀
映像が手に取るように見えてきます、季語の初雀も生き生きしてきます。
もう一つ若松さんの
生涯の記憶刻むか柿落葉
生涯の記憶=あいあいクラブの皆さん生涯の記憶どれ位お持ちですか。恐れ入りました
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訃報
この1月に北4組の米倉柳子様が逝去されました。享年90歳でした。心からご冥福をお祈りいたします。 合掌
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