No.272 甲和あいあいクラブ会報 2024年 1月

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あいあいクラブの皆さま、新年明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

残念ながら、年始当日に石川県能登地方で2011年の東日本大震災や2018年の北海道胆振東部地震に匹敵する震度7という地震が発生しました。

希望に満ちて出発を誓ったその日に起きた出来事ですから、関係者の方々にはとてつもなく耐え難い状況だと思います。

まだ全容が掴めない状況ですが、甚大な被害とともに多くの方が亡くなられたことに、心からのご冥福をお祈りいたします。

また、行方不明者の一刻も早い発見と被災地域の一日も早い復興を心より願っています。

今回の地震には気象庁より「令和6年能登半島地震」と名付けられました。一寸先は闇と頭ではわかっていながらも、このような名付けられ方が今後限りなく少なくなることを祈るばかりです。

この様な悲しみの一方、とても嬉しいニュースも入ってきています。

年末に開催された令和5年度八王子市社会福祉協議会の授賞式において、北5組の北原笑子さんが、長年にわたり高齢者ふれあい・いきいきサロンなどの活動を通じて地域福祉に貢献してきたことに対する感謝状を受賞されました。

感謝状と北原さん
感謝状と北原さん

北原さんたちの福祉活動は、好むと好まざるに関わらず現在や今後の日本が抱える高齢化社会の問題に対応して、必然的に生じる引きこもりや閉じこもり、孤独や不安な状況に敢然と立ち向かっている姿といえます。

知恵を出し合って若年層から高齢者までの幅広い人々が交流する場を提供し続けることは、対象となる方々に寄り添い、新たな勉強や諸活動を通じて励まし、認め合うというとても重要な場にもなっており、究極的には、参加されるすべての人々が自身の存在の原点を再確認することができるという、極めて意義の深い活動となっています。

ナルキッスス・パピラセウス(冬の水仙)
ナルキッスス・パピラセウス(冬の水仙)

やれる範疇で結構ですので、あいあいクラブの皆さまには、是非ともこの活動のあと押しを、陰に陽にお願いいただけたら幸いです。

さぁ、2024年は辰年です。干支の中で唯一想像上の動物(龍)ですが、辰年は時代を動かす「変革」や「激動」の年と呼ばれるそうです。激動の変化であるならば、すべてを良い方向への変化となっていくよう意識を集中させ、この新年の1月を乗り切っていきましょう。

 

 

感動ノート No.41

  (俳句同好会 辻さんご提供)

= 「車中で亡き母の見守り」 =

4月下旬、母が亡くなり、故郷の山口へひとり帰省した。東京から向かう新幹線の中での出来事だ。

名古屋駅から若い男性が隣の席に座った。

「どこまで乗られますか?」にはじまり、70のばあさん相手に楽しく話をしてくれた。

20歳の音大生で、オーボエを吹いているそう。

いずれは交響楽団での演奏を目指していると、夢を頼もしく語っていた。

博多の実家へ向かう彼より、一足先に下車する際、「おかげで50年若返りの時間でした。ありがとう」とお礼を伝えた。

可憐!スウィートアリッサム
可憐!スウィートアリッサム

葬儀を終え、帰郷する車中では、新大阪駅から50代くらいの女性と乗り合わせ、意気投合。

看護師さんで、互いの家族の話をした。車内販売が来ると、「コーヒーを飲みましょう。私払います」と支払ってくれたのには驚かされた。

お逢いしたばかりの方なのに、ご親切に甘えてしまった。

別れる際「この出会いを一生の宝物にします」と伝えた。母を亡くした悲しい気持ちが一瞬でも忘れられた。

空とのコントラスト 山茶花
空とのコントラスト 山茶花

行き帰りの寂しくならないように母が見守ってくれていたのかなぁ。

今にして思う。

調布市 徳富静江さん 70歳

 

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俳句同好会 第266号

 

故郷松山   鶴原美都子

今生と秋雨にかすむ松山城

秋一日傘寿の面は高校生

永らえて尚ふるさとを恋うる秋

冬天に真白き雲を留めたり

秋の空見ずままにして冬構え

冬茜ほんのり紅く窓の内

      若松道朗

蒼空や銀杏紅葉に光増す

空蒼し淡く微笑む黄落の音

色づかぬ松が気遣う寺の寂

白壁や彩迫り来る蔦紅葉

遠くまで信号機の色冬ざるる

夕日燃え河原も危うき枯れ尾花

八重咲のストックベイビー
八重咲のストックベイビー

異常気象   石樵公子

異常気象元気に咲いてる夏の花

青空をキャンバスにして色付く木々

冬の朝明の明星輝きて

落葉掃く今年一年振り返り

残り香の庭菊伐りて生ゴミへ

旅重ね思い出話に花が咲く

寒川神社   小池芳子

冬晴れや寒川神社の大太鼓

年末の町会清掃明るい笑顔

弟に貰った種のサヤエンドウ

溝跨ぐリズムに乗って大股で

雲      辻丕子

あの雲が流れてくれれば富士満天

空泳ぐクジラにも似て冬の雲

ゆずさかりおとなりさんからおすそわけ

初霜の便りが届き残り柿

娘と孫に連れられ歩く旅の秋

さからわずすすきのように生きようか

クリスマス  辻升人

冬満月柩の君は身じろがず

朝気吸う背よどこまでも冬は重たい

来ても見よ実南天はかくの如

元旦の日記の色は青にしよ

活きるとはたった一輪冬薔薇

クリスマスは嫌いですケーキ買えないから

若松さんの言葉の読みと解説

銀杏紅葉=いちょうもみじ=甲州街道
黄落の音=こうらくのね=落葉の散る音
寂=せき=お寺の静けさ
枯れ尾花=かれおばな=すすきの事です

今月の特選句

若松さん
永らえて尚ふるさとを恋うる秋・・・美都子

石樵さん
初霜の便りが届き残り柿・・・丕子

鶴原さん
来ても見よ実南天はかくの如・・・升人

丕子さん
秋の空見ずままにして冬構え・・・美都子

升人さん
色づかぬ松が気遣う寺の寂・・・道朗

今月は自選句

若松さん
色づかぬ松が気遣う寺の寂

石樵さん
異常気象元気に咲いてる夏の花

鶴原さん
永らえて尚ふるさとを恋うる秋

丕子さん
さからわずすすきのように生きようか

升人さん
冬満月柩の君は身じろがず

 

 

 

 

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