No.227 甲和あいあいクラブ会報 2020年2月号

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もの忘れのメカニズム

世界を駆け巡る情報のスピードの速さを通して、地球の距離がとても短くなりあらゆる尺度の概念を再考しないといけなくなる程の世の中になってきています。

一方、愚かな政治リーダーが引き起こした危険極まりない紛争の種も水際での回避とはなったものの、年始から全く予断を許さない情勢の中、我が誇るべきクラブ会員の皆様は、公私にわたり足下の課題に淡々と取り組み励んでおられ実に立派に毎日を過ごされています。結果にも表れており、1月度は新年の多忙の中にもかかわらず、延べ400人の会員の方々が各種活動に積極的に取り組まれておりました。

 さて、今回は私たちシニア世代が直面する難題というか、恐怖というか「物忘れ」と「認知症」について少々考えてみたいと思います。

私たちは、物忘れを日常の中で実際に、また頻繁に体験すると、それをきっかけに自信喪失を引き起こし、前向きになれない精神状態に陥ってしまいがちです。

そこで、皆さんが、物忘れを体験したとき、その事象がシニア世代の誰にでも起こりうる、加齢による物忘れなのか、または病気である認知症の始まりの物忘れなのかで、受ける印象・不安な内容は大きく異なると思います。

従ってまずは、これらの事象を明確にすることで無用な不安から解き放たれるようにしたいと思います。

認知症介護の最前線で臨床研究を行っている精神科医の須貝佑一氏によると、人間の記憶メカニズムは覚えたことを一度脳内に蓄え、後から思い出すという仕組みになっていて

(1)記憶する

(2)保持する

(3)引き出す

の3つのサイクルから出来ているとのことです。(これはコンピュータの仕組みも同じですね)

通常のもの忘れは(1)と(2)は問題なくできるが、(3)の力が弱まっているのに対し、認知症は(1)と(2)の力も衰えるので、思い出す以前に、思い出すべき記憶が脳に存在しない状態となります。

従って、『もの忘れ』と『認知症』との分別はとても簡単との事。

1.ドラマを観たが出ていた俳優の名前を忘れる
2.買い物に行って、何を買うのかを忘れる
3.買い物に自転車で行ったとして置いた場所を忘れる

ご安心ください。これらの事象は、もの忘れです。

しかし次の

1.ドラマを観たことを忘れる
2.買い物に行って、途中で外出した理由を忘れる
3.買い物に自転車で来たことを忘れてバスや徒歩で帰宅してしまう

こちらの事象は、少々厄介な認知症の症状です。

このように、内容は全く異なるので落ち着いて判断すれば、単なるもの忘れなのに「私は認知症かも??」という無用な心配は全くする必要がないかもしれませんね。

認知症に関しては、まだ未知の部分があるようですが、いったん認知症を発症してしまった後は残念ながら有効な治療手段は未だ確保できていないのが現状の様です。

 実態として、内閣府の認知症患者数の推計では、2012年に462万人であったものが2025年には730万人(高齢者の約5人に1人)となかなか厳しい数値が示されています。

 従って、私たちの立場としては極力発症しないための努力は常に心掛けないといけないといけませんね。

 では、具体的にどうすれば良いのでしょうか?・・・ 専門家の言い分としては以下の様になります。

1.カロリーのとり過ぎをやめて活性酸素を抑制する
2.有酸素運動で活性酸素を追い出す

ことだそうです。

少々専門的過ぎますが。。

 また、「頭を使う習慣」を実践している人の認知症発症率は、その習慣が無い人に比べて3割も少なく非常に有効な方法との事。

 つまり、麻雀、囲碁、将棋、チェス、トランプ、花札、オセロなどのゲームなどは確実に認知症予防になるという事です。

重要なのは「他人とのコミュニケーション」を取りながら行う交流が楽しい刺激になり、それが認知症を防ぐのに大きな効果もたらす様です。

 さて、仮に認知症側に当てはまったとしても8割は抑えこむことが出来るという方法があるそうなので、一概に悲観する必要はないようです。

以下に6点挙げますが、肉体的には有酸素運動+創意工夫などで集中+精神的には感動することで脳に大きな刺激を受ける事が大事という事のようですね。

  1. 運動  毎日1万歩以上、できるだけ早歩きで散歩すれば、これだけで50%は改善される
  2. 料理  手作りの料理を毎日作る。メニューの段取りを考えながら作るのが肝
  3. 音楽  楽器を演奏すると、記憶力や注意力が改善するため認知症に作用する
  4. 絵画  スケッチは発想力や集中力を鍛える
  5. 脳トレ 注意力などを高めるゲームを毎日プレーする
  6. 睡眠  脳内に「アミロイドβ」・タンパク質が沈着するのを睡眠により除去

永洞会長こうしてみると、結局、あいあいクラブでの活動そのものが、認知症に関しても全ての改善効果につながるということの証明でもありましたので、今後とも、ますます自信をもって明るく元気に活動に取り組んでまいりましょう。

甲和あいあいクラブ会長 永洞進一郎

 

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俳句同好会 第219号

 

ぼたん雪    鶴原美都子

赤い実を真綿の如くぼたん雪

左義長や老いも若きも頬紅く

嫁が君ちりめん細工を玄関に

北風に押されて今年も後三日

窓拭いてぱきっと赤い寒椿

白塀に視線の会いし寒鴉

来年も三日坊主か日記買う

どんどの竿先両眼開いて福達磨

今年また    山本博布

今年また年越しそば喰う幸せよ

海山の青にも染まぬ雪の富士

大寒に入る棚の大字本ほゞ読了

令和二年駄句汗だくの初句会

通販の注文違い初電話

大晦日     樋口雄二

歌合戦観つつ酌みしや大晦日

山頂の大混雑や初日の出

国訛り懐かし友と年酒かな

初稽古少年剣士の気合いかな

満員バス正月気分吹っ飛びし

スーパーで七草買って粥を炊き

女房よ今日は楽せよ女正月

人形店もう早々と雛飾り

どんど火    石樵公子

どんど火の鎮まるを待ち団子焼く

戯れる仔猫と孫に冬陽射し

廃屋を蔦冬紅葉絡めあげ

門松は亡父と同じに松竹梅

売る家の裏木戸隠す山茶花が

去年今年亡父の写真の笑顔かな

休みつつ登る石段初詣

添書きの一語になごむ年賀状

七草や二人に戻り静かなり

初花や声高らかに夫を呼ぶ

家族旅     小池芳子

鬼怒川へ一泊二食の家族旅

菊芋をほっこり九人家族旅

日光でおみくじ大吉家族旅

東照宮家康の墓お参り家族旅

娘がくれた帽子手袋華厳の滝

寒落暉     辻升人

わからない明日の山へ寒落暉

愁いつつ水平線へ寒落暉

一頁伏せて寒夜の床につく

元日の朝の目覚めに厳背負う

死を逃げて愛国心の兵の墓

涙を流してパンを食した事のある者でなければ人生の本当の味はわからない(ゲーテ)
小池さんが日光・鬼怒川へ九人の家族旅をしてきたらしい。長女のご主人が行ければ十人の旅だったようだ。華厳の滝は寒かったけれど、娘さんが手袋と帽子を買ってくれたとの事。
小池さんが歩んできた人生の答えのような気がしてならない。

 

2020年1月期の活動報告と2月期予定

 

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